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AFスピードが最速のデジタルカメラを調べた結果、富士フイルムのF900EXRを購入した。
これがAF速度だけに限らず、総じてハイスペックなモデルだった。
20000円を切る価格で手に入って大変満足。
AFの遅いSIGMA DP2との使い分けで、快適に使用している。
現在は後継機種としてさらに新しいモデルのFinePixが発売されているので、スペック重視ならこちらが良いかも。
ただ、旧モデルは値段がぐっと下がってくることも考えられるので、価格重視の場合は選択肢として有りだと思う。
子供を撮影するとき用に、AF(ピント合わせ)の速いデジカメがほしかったので、富士フイルムのFinePix F900EXRを購入した。価格は約18000円。
ハイハイをし始めた息子は動きがとても素早いため、SIGMA DP2ではピンボケ写真ばかりになってしまう。
DP2のAF速度は、最近のデジカメとしては遅い部類に入ると思う。
ウェブ上で測定結果が載っているページを調べると、約1.3秒とのこと。
このような経緯で、DP2での子供撮影に限界を感じたため、AF速度の速いモデルを探すことにした。
子供撮り専用カメラということで、とにかくAFの速いことが重要な選定ポイントとなった。
その結果、選んだのが世界最速AF(発表時)のFinePix F900EXR。
1.3秒→0.05秒ということで、単純計算で25倍ほど高速になった。
体感的なスピードも、確かに超高速。
シャッター半押しをせずにいきなり全押しで撮影していても、タイムラグをほとんど感じずパシャパシャと連続撮影できてしまうのには感動する。
これまでDP2で長めの待ち時間に慣れていたこともあって、一瞬でピント合わせされる感覚は新鮮。
また手ブレ補正機能、顔認識機能もDP2には無かったのでうれしい。
顔認識のおかげで置きピンをしなくて済むというのも、結果的に撮影までの時間短縮になる隠れた利点である。
AF速度だけでなく、このモデルはEXR AUTOというシーン自動検出機能も見どころ。
とにかくすべてをカメラ任せで撮影すればよく、ダイナミックレンジやマクロモードのON/OFFまで自動調整してくれる。
こんなに横着しながらキレイに撮れてしまっていいの?
このカメラには動画撮影専用のボタンがあり、このボタンを1回押すと動画撮影開始、もう1回押すと動画撮影終了となっている。
モード切替等を必要とせず、使うボタンを独立させたのは非常に大胆なアイデアといえる。
しかしこれが大正解。
実際に動画モードを使うときは思い立ってすぐに撮影開始したい場面が多いので、専用のボタンがあるのは直感的に操作しやすい。
普段、iPhoneでもデジカメでも動画モードになったまま次回起動時にうっかり動画で撮ってしまうことが多いため、この独立ボタン形式はありがたい。
カメラ自体にEye-Fi相当の機能が内蔵されており、ワイヤレスで写真データの送信が行える。
こんなにAFが速いデジカメは初体験で感動した。
AF速度目当てで買ったモデルだが、その他の性能も総じてパフォーマンスが高くて満足。
ちなみにDP2の前に使っていたのはかなり昔のLUMIX(300万画素クラス)だった。
本当に最近のモデルの高性能さには驚く。
手頃な価格で子供撮り専用のデジカメを探しているなら、迷わず買い。
一方、写真の高精細さという観点では、高級コンパクトデジカメのDP2に及ばないのも事実。
FOVEONの解像感に慣れた目だと、どうしても粗が気になりやすい。
とはいえ、あくまでスナップ用と割り切れば、ピンボケ写真しか撮れないよりはずっと良い。
じっくり撮影できる静物にはDP2を、動きが求められる子供撮りにはこちらを使う感じで併用していこうと思う。
好対照なおかげでうまく役割分担ができ、今後のよい相棒になりそう。