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VMware ESXiの仮想マシンからバックアップした内容をVMware Playerで使えるように変換したい。
VMwareから「VMware vCenter Converter Standalone」という変換ツールが無料で提供されているのでこれを利用すればよい。
ただし、バージョンによって制約があるので注意が必要。
VMware vCenter Converter Standalone 5.0.1には以下の制約がある模様。
VMware ESXi 5.1に未対応
コンバートの対象として選ぶことはできるが、変換後のファイルを仮想マシンとして使用できない。
ゲストOSとしてRed Hat Enterprise Linux 6.xに未対応
2012/10/26にこの記事を書いた時には、ターゲットにVMware ESXi 5.1やvCenter Server 5.1をサポートするように書いていました。
しかしこのvCenter Converter Standalone 5.0.1も、正しくは5.0と同様にVMware ESXi 5.0やvCenter Server 5.0までがサポートされ、VMware ESXi 5.1やvCenter Server 5.1はサポートされないため、記事タイトル及び本文の記述を修正しました。
ただしVMwareのKB2033315に記載されている通り、vCenter Converter Standalone 5.0でターゲットがVMware ESXi 5.1やvCenter Server 5.1だった時に、コンバートのタスクが途中で止まってしまう不具合は、vCenter Converter Standalone 5.0.1で吸収されています。
つまりターゲットがVMware ESXi 5.1やvCenter Server 5.1の場合の不具合を一部は吸収したが、まだ正式には対応していない中途半端なバージョン、といったところか。
VMware ESXi 5.1やRed Hat Enterprise Linux 6.xへの対応が必要な場合は、VMware vCenter Converter Standalone 5.1を使用すればよい。
vCenter Converter Standalone 5.1のリリース内容に「Red Hat Enterprise Linux 6.x (32-bit and 64-bit)」「ESXi 4.0, 4.1, 5.0, and 5.1」との表記があり、公式にサポートされている。
VMwareの日本語サイトではバージョン5.0.1までしか公開されていない。
VMwareの英語サイトからバージョン5.1をダウンロードする。(会員登録が必要)
VMware vCenter Converter Standalone 5.1
2013-04-25 | 5.1 | 174593880 | .exe
変換後はvmdkファイルとvmxファイルが作成されるので、vmxファイルをVMware Playerで開けばよい。
余談として、VMware Player 5.0.2でRed Hat Enterprise Linux 6 (64bit)の仮想マシンを開こうとするとscsiに関するエラーが出て使用できなかった。
仮想マシンの編集で非64bit版のRed Hat Enterprise Linux 6を指定したり、事前にESXi側でSCSIコントローラ設定をBusLogicからLSI Logicに変更して再度ダウンロードしてみたが変わらず。
また、データストアブラウザからのダウンロードでなくパワーオフ状態のVMware ESXi 5.1から直接取り込むモードもあるが、こちらについても「選択したマシンのハードウェア情報を取得できません」というエラーが出て実行できなかった。
最新版5.1のほかに5.0.1や5.0でも失敗。
どうやら現時点ではVMware ESXi 5.1からVMware Playerへの変換はできない様子。
vCenter Converter Standalone 5.1でVMware ESXi 5.1からの仮想マシン変換に対応したことになっているが、実際にやってみるとVMware Player用にはうまく変換できない。